いくつかの報道で、高知県観光コンベンション協会北海道事務所を平成18年度いっぱいで見直し、四国共同の事務所として提案をしていきたいという県の方針が出ています。
昨年11月まで、札幌の事務所にいた立場の者として、ぜひその方向で進むことを願うとともに、何かお手伝いができないかとも思います。
もともと、高知県産の園芸野菜をはじめとする物産販売をあっせんするために設立された北海道事務所ですが、近年はYOSAKOIソーラン祭りの創設協力に象徴されるように、観光交流に業務を特化させる流れにありました。
そのため、昨年4月からは高知県北海道事務所から、財団法人の高知県観光コンベンション協会北海道事務所に変更して、北海道からの誘客をはかっていました。
高知県を訪ねる北海道の方を少しでも増やそうと、旅行代理店への土佐二十四万石博のPR、よさこい交流、パークゴルフ団体への働きかけ、修学旅行の誘致、県内大学への進学案内、県人会ツアーのお手伝いといった業務をしてきました。
その点では、一定の効果はあげてきたつもりですが、同時に北海道から誘客をするためには四国全体での働きかけが必要なことも実感しました。
高知県から東北を訪ねるときもそうでしょうが、北海道から高知を訪ねるツアーの日程をみると、鳴門の渦潮、道後温泉、琴平といった四国内の観光地をめぐるツアーの一環で高知を訪ねるというケースがほとんどです。
「何もしない四国」と銘打って、土佐ロイヤルホテル宿泊と往復の航空券を主体にしたツアーは好評でしたが、一生のうちで四国に行くことがあるかないかという北海道の方に対して、高知県だけに出かけてほしいと呼びかけるのみではなく、四国の魅力をアピールすることが大事だと思いました。
というわけで、札幌で仕事をしていた間も、地方に出張すれば四国の他県の市町村と交流がある道内の市町村役場を訪ねて、交流の状況をうかがってみるとか、さぬきうどんの店に四国の観光パンフレットを置かせてもらう、善通寺をテーマにした百貨店の催しに協力する、徳島県からの観光キャラバン隊にごあいさつをする、南予地方から観光誘致にきたみなさんと意見交換をするという取り組みを積極的に進めていました。
実際に北海道事務所にいると、個人の方でお遍路に行きたいとか、徳島市から室戸岬をまわって高知市に行くとどれぐらい時間がかかるだろうかという問合せをもらうこともありました。
また、青森・秋田・岩手の北東北3県は合同事務所を札幌に構えていましたので、どんな運営方法を取っているのかといったことを学びました。
もちろん、共同で事務所をおいて観光客を誘致しても、一方で近い県同士でライバルであるということも事実ですが、旅行代理店に対する働きかけをするうえでも、まとまっていることは有利に働くことになります。
四国でまとまると、JR四国と一体になった宣伝活動もできると思います。
札幌だけでなく、福岡、仙台といった拠点都市では、それぞれに四国事務所があってもいいのではないでしょうか。
年度末まで半年ていどしかなく、また、四国で一体化する事業を進めようと提案するとき、足並みをそろえることは大変であるとは想像しますが、四国全体の交流人口拡大のため、そして、四国で一緒にできるものはまとまってやっていこうという雰囲気を高めていくため、北海道事務所を四国共同にしませんかといった高知県の提案が、現実になっていくことを願っています。
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